社会復帰を目指したい人が実践すべき復帰までの3つのステップと社会復帰におすすめしたい仕事一覧

1.社会復帰を始めて良い人とダメな人

社会復帰とは、病気やケガなどの理由で社会活動ができなかった人が、再び社会活動に戻ることです。他にも刑期を終えて出所した人が社会生活に復帰することを指している場合もあります。

しかしここでは主に病気やケガでやむ負えず社会活動ができなかった人、あるいは引きこもり状態の人が社会復帰することについて触れていきます。

ただしどんなに「社会復帰をしたい!」と考えていても、社会復帰を始めて良い人とダメな人がいます。

社会復帰を始めても良い人とは、やはり「心身ともに健康な人」です。逆に社会復帰がまだNGの人とは「心・体のコンディションが悪い人」です。

ケガ・病気、あるいはメンタル面の不調があるなら、社会復帰をする前にコンディションを万全にすることを目指しましょう。

そしてケガ・病気が全快したら、すぐに正社員などのフルタイムに復帰するのはできるなら避けた方が賢明です。なぜなら段階的に社会復帰を果たす方が肉体的・精神的にも負担にならないからです。

病気やケガが原因でなくてもひきこもり状態からなかなか抜け出せない人も、段階的に外の世界に出ていくことが社会復帰への第一歩となります。

2.社会復帰をするための3つのステップ

①まずは単純に家の外に出ることから!

単純に外に出る機会を作ることが大切です。コンビニに行くだけではなく、何か他の用事も作ってとにかく外に出ることです。自宅にいる時間が長い人は、社会活動をしていた頃よりも体力が落ちています。外に出ることに慣れてきたら、歩くこと・運動することで体力をつけるよう意識してみましょう。

②短い時間・簡単な仕事を探す

体力が戻ってきたら社会復帰の次なるステップとして、短い時間(期間)・簡単な仕事(アルバイトやパートなど)を探して仕事をしてみましょう。できれば将来的に復帰したい職種・業種につながるような仕事が理想です。

しかし、なかなかそういった仕事が見つからない場合には、自分が気楽にできるかどうかを第一に考えて仕事選びをしましょう。高時給なアルバイトなどに注目しやすいかもしれませんが、時給が高いということはそれだけ仕事内容がハードな可能性があります。

体力や気力がまた十分でない点も考えれば、時給の高さよりも気楽さを第一に考えた方がいいかもしれません。

③本腰を入れて仕事を探す

単発・短期のアルバイトで徐々に慣れてきたら、フルタイムで働く(派遣社員・契約社員・正社員など)ことを意識するようにしましょう。

経済的な部分を早く安定させたいという願いもあって、フルタイムの仕事を早急に決めたい気持ちが高いかもしれません。

しかし「焦り」は禁物です。焦って自分にマッチングしない仕事に就業してもすぐに辞めてしまうことになります。特に以前就業していた仕事においてパワハラやいじめなどに苦しむ、あるいはブラック企業だったために退職してしまった人は、仕事・職場選びに対して慎重になることが大切です。

3.社会復帰は仕事選びが大事

ただし長い期間にわたって家に引きこもっていた人が、自分のスキルや能力にマッチするフルタイムの仕事にすぐに就業しても、挫折してしまう確率が高くなります。その理由としては、

①コミュニケーションスキルが落ちている

②気力・体力がまだ不足している

といった点があるからです。

仕事をするということになれば、どうしても職場の人とのコミュニケーションが必要になってきます。家にいて引きこもっていれば、どうしても家族以外の人と会話することはありません。たとえ会社勤めをしていた経験があったとしても、長年ビジネスの現場から遠ざかっているなら、やはりコミュニケーションスキルは低下しています。

また、自宅にいる時間が長いことから、外に出て歩く・運動するといったことも少ないでしょう。引きこもり状態からいきなり毎日勤めに出るようになっても、通勤だけで疲れて切ってしまうこともあるでしょう。

この2点を踏まえて、社会復帰する際には精神的にも肉体的にも楽な仕事から始めることがベストです。

もちろん仕事内容に関してもプレッシャーの少ない「簡単・単純な作業」が理想です。よほど体力に自信がない限り、ハードな内容・肉体労働の多い仕事はまだ避けた方がいいでしょう。

では具体的に「簡単・単純な作業」の仕事にはどのようなものがあるのでしょうか? ポピュラーな5つの仕事についてピックアップしてみました。

①工場・倉庫などでの単純作業

商品の梱包・仕分け・箱詰め・シール貼りといった単純な作業なら、複雑な工程もなく気楽にトライできます。月払いの他、週払い・日払いに対応しているところもあります。

②試験監督

英検やTOEICなどの試験会場において、受験生への案内・誘導・試験の監視が主な仕事です。勤務したい日・勤務地を選べますが、朝が早い・暇に感じる時間があるといったデメリットがあります。しかし、他のアルバイトに比べれば労力を必要とせず、比較的気楽に稼げる仕事です。

③サンプリング

街頭でチラシやティッシュ、サンプル品などを配る仕事です。サンプリングの仕事の中にはノルマを課しているところもあります。応募前に募集条件などをしっかりチェックしておきましょう。人に話しかける必要があるので、他人とのコミュニケーションに抵抗感がなければ大丈夫でしょう。

④交通量調査

交差点などの近くに座って、カチカチと計数機を打って交通量を調査する仕事です。1人で黙々と仕事をしたいという人にはぴったりです。デメリットは求人募集が不定期であること。他にも長時間戸外で過ごすので夏場・冬場はつらいかもしれません。

⑤在宅ワーク

クラウドソーシングを利用して在宅で仕事をするという手段もあります。データ入力・記事の作成・アンケートの回答などさまざまですが、基本的にどの仕事もパソコンは必須です。よく知られているものとしてはクラウドワークス・ランサーズ・クラウディア・シュフティなどがあります。

また社会復帰しようと考えて仕事を選ぶのなら、できる限り短時間・短期間の仕事が理想です。コミュニケーションスキルが復活しないうちに人間関係に疲れるようなことがあると、再び引きこもりになってしまう可能性もあります。

短時間・短期間であれば人と接触することも少なくなりますし、仮に嫌な上司や従業員に当たっても、その場限りの関係と割り切って働くことができます。

4.社会復帰できない時は誰かの手を借りよう

社会復帰のステップについてお伝えしてきましたが、それでも社会復帰が難しいという人もいるでしょう。社会復帰ができないパターンとして2つの理由が考えられます。それぞれについての対策方法についても一緒に見てみましょう。

①そもそも外に出ることすらできない・社会復帰に前向きになれない

何らかの事情で外に出ることはおろか、社会復帰にも前向きに取り組むことができないという人は「ひきこもり地域支援センター」を利用してみましょう。

センターでは社会福祉士・精神保健福祉士・臨床心理士といった専門の資格を持った「引きこもり支援コーディネーター」が電話や家庭訪問などを行って、社会復帰のサポートを行ってくれます。

ひきこもり地域支援センターは医療機関やハローワークあるいは自立相談支援機関などとも連携しています。ケガや病気がネックで社会復帰ができない場合も相談すれば、社会復帰の糸口がつかめるかもしれません。

「ひきこもり地域支援センター」の設置されている都道府県・連絡先は以下のサイトを参照にしてください(厚生労働省のページに移動します)。

昨今は「自立支援ビジネス」が問題になっています。自立支援施設に入居した人が職員から暴力や不当な労働を強いられることや、外出の自由がない・高額な請求に見合わない質の悪いサービスを提供しているといった実態が明らかになっています。

もし入居型の自立支援施設に入るように勧められたら、事前のリサーチや実際に入居する施設の下見を必ず行いましょう。

②応募しても「不採用」が続く…

気力・体力も十分なのに、フルタイムの仕事に応募しても「不採用」が続く…という人もいます。応募先の人事担当者から「今後ますますのご活躍をお祈り申し上げます。」という、いわゆる「お祈りメール」に社会復帰の希望をへし折られるような気分になる人もかなりいるでしょう。

いざ社会復帰をしようと就職活動を始めるとなると、どうしても悩むのが「履歴書」です。職歴に空白の期間ができてしまい「面接などの際に空白期間ができてしまった理由について質問されたら何て答えよう?」と悩む人は結構います。

ネット上には同じような悩みが掲示板などに掲載されていますが、悩みに対する回答が自分のケースにマッチしない人も少なくないはず。

気力・体力ともに問題がないのに、不採用が続いてしまう…。でも、すぐにでもフルタイムの仕事に就業できる状態なら、ハローワークや人材派遣会社・転職サイトのサービスなどを利用しましょう。

特に転職サイトのサービスでは履歴書や職務経歴書の書き方などを指導するサービスを実施しているところがあります。また転職したい業種・職種などに詳しいキャリアカウンセラーがいるところもあります。空白期間のことで悩んでいるなら相談してみましょう。